*

デンデラ

公開日: : 書評記事

佐藤友哉の小説にデンデラという小説があります。去年映画も観ました。
姥捨て山の話なのですが、生き残った老婆たちが集落を作っていたというトンデモ展開です。
主人公がデンデラにたどり着いたとき老婆の数は五十になっていて、今こそ自分たちを捨てた
子供たちを皆殺しにして一大勢力を作ろうと意気込んでいます。
とまあ、この初期目標は達成されると話が終わってしまうので、別の展開が待っているわけですが。
映画だと独自のエピソードがあり、話の大筋とはまるで関係ない、孤独な老婆の老いを感じさせるシーンがあります。どんなに平和で、どんなに物に満ちていようとも、老いだけは隠せない。
今でこそ色々な考えはありますが、やはり老いというのは悲しいものではないのか、と思わされました。それもたいていの姥捨て老人はデンデラにすらいけなかったのですから。

関連記事

no image

書評記事「いま、会いにゆきます」

本日二度目の日記。 久々に書評記事書いてみました。  こんにちは。佐久本庸介です。  今回紹介させて

記事を読む

no image

コロンブス―大航海時代の起業家 (中公新書)

コロンブスといえば新大陸発見の功労者ですが、この本では当地を経営する、経営者としてのコロンブスが書か

記事を読む

  • 佐久本庸介と申します! 山梨県からひらきこもりを掲げ、色々なことにチャレンジしていこうと思っています。第一回クランチノベルス新人賞受賞。ディスカヴァートゥエンティワンより青春ロボットドラッグカラーの空という小説を出版しております。皆様どうかよろしくお願いいたします!
PAGE TOP ↑