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春秋戦国志

公開日: : 書評記事

春秋戦国志、全三巻。一冊400ページくらいあるからなかなかに長い小説でした。
昔、性善説を説いた孟子と性悪説を説いた荀子について、孟子はきっとイケメンだったから
みんな良い人だと思って、荀子はブサイクだったから人の性が悪だと思ったのだろう、と
書いた方がいました。それはそれでなかなか面白い見方なのだけど、そもそも孟子が説いたのは
徳による「倫理」であり、荀子が説いたのは人は元々悪い性を持っているから礼によって抑えなければならないという「政治」の問題でした。だから二つを比べるのはなんの意味もないんだよ、ということが書かれていて、なるほどなあと思いました。
凄くくだけた文章なのに、読み進めるのはかなり時間がかかりました。圧倒的な中身があるから
退屈は全然しなかったけれど。
思えばローマ帝国より二百年も早く帝国や官僚制度を作ったのは中国だった。ただそれが十五年しか続かず、その後は真に独創的な政治は毛沢東を待たねばならなかった。と最後に書かれていました。この辺は完全に理解しきれていないのですが、なるほどと思うところもあります。
中国は一度春秋戦国時代に回帰しなければならない。とも書かれていました。ここまでくると
どうなることやら想像もつきませんが。
近年日本にとっては驚異でもありますが、果たして東洋ルネサンスが起こる時が来るのか、という新しい興味がわいた次第であります。

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