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「不登校・ひきこもりを生きる」高岡健 読了

公開日: : 読書

昨日書いた「不登校・ひきこもりを生きる」を読み切った。目新しい内容はないなんていったけれど、とんでもない。非常に先進的な思想書であった。

まずこの作者はひきこもりを完全肯定していて、誰もが一度はひきこもる時期が必要と説き、政府が打ち出しているひきこもり対策みたいのをことごとく否定している。むしろ日本はひきこもれる土壌が他国よりも残されている面を評価している。ひきこもりと日本の景気を絡める考えも否定していて、そもそも日本の不景気の問題は消費が伸びないからで、ひきこもりとは関係ないと言い切っている。小さな政府を掲げて社会保障を削っていった結果、格差や社会不安が広がったイギリスの話や、ひきこもりを引き出すための施設での訴訟、死亡事件などを挙げ、逆にひきこもれる社会、ひきこもることのメリットを提唱している。

この本では学生に限らず、大人になってからのひきこもりについても必要だとすら書かれている。ひきこもることで自分と向き合う時間を作り、自分の好きな才能を伸ばしていく。書かれていることほどなかなか上手くはいかないかもしれないが、苦しい中で苦しみ続けるより、ひきこもるという選択はありだと僕も思う。

僕は登校拒否を一度もしたことがないのだけど、学校にいるのがずっと苦しくて仕方がなかった。去年見学に行ったフリースクールの子供たちをみて、自分もあの時そういう選択ができたら、と思ったほどだ。この本をみて驚いたのは、登校拒否という言葉には「拒否」という自分の選択がみえるから好きだ、という考えだった。今まで登校拒否という言葉にネガティブなイメージを持っていたので、そういう考え方もあるのかと感銘を受けた。

現実にはひきこもるという行為も苦行だったりするけれど、少なくとも意味のないものではないのだと思う。

とにかく書いてあることが刺激的でいちいち唸らさせられた。読書メーターをみたところあまり読まれていないようだった。面白いので色々な方に読んでいただきたいなあと思う。

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  • 佐久本庸介と申します! 山梨県からひらきこもりを掲げ、色々なことにチャレンジしていこうと思っています。第一回クランチノベルス新人賞受賞。ディスカヴァートゥエンティワンより青春ロボットドラッグカラーの空という小説を出版しております。皆様どうかよろしくお願いいたします!
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