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東京島

公開日: : 読書

今日は東京島という小説を読んだ。無人島の漂流者たちの話。男たちの中で中年女が一人だけという歪な関係性が特徴で、当然ながら彼女は特別な扱いを受ける。己の性を武器に権力を振ってきたが、加齢と共に陰りがみえはじめてきて……。

読みながら自分が文明から放り出されたら、相当に変わり果てて急激に衰えていくだろうなあと感じた。精神も病むだろうし、胃腸が弱いのですぐ死んでしまうかもしれない。しかし極限まで浅ましくなっても、生きている人間には力があり、食欲性欲虚栄心を満たさねばならない。そこから生まれるえぐいドラマが凄くよかったし、その割に読後はちっとも胸くそ悪くなるようなことがなかった。桐野先生の作品を読んだのはリアルワールド以来だけど、どうも好みのようなのでこれからもちょくちょく読んでいきたいと思う。

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