*

ハルムスの門を叩いてみる

公開日: : 読書

ロシアの作家にハルムスという人がいるのだけど、「シャルダムサーカス」という彼の著作を買って読んでみた。友達が研究をしているからどんなものだろうと思っていたけれど、極めて前衛的で、滅茶苦茶笑える文章だった。誰彼問わずインクを売ってくれないかと声をかける老婆の話とか、なんの役にも立たない発明の特許申請をする人々の話とか、完全におかしいのに真剣な人たちが織りなす喜劇にメロメロになってしまった。こりゃ友達もはまるわけだと納得した。刺激的な読書だった。

ハルムスの作品の中でも児童文学が中心の本だったので、他頓智の効いた話や子どもの自由さが伝わってくる話なんかも沢山あった。中にはただ始まってオチすらない中途半端な作品もあるけれど、逆にそれが作者の特異性を感じさせる。あまり日本ではメジャーな作家でないので、手に入る本も少ないけれど、同じ訳者の人が出している二冊はまた買って読みたいと思う。

関連記事

no image

リカバリー学校の教科書

最近目が疲れていて作業所でいつも眠そうだと川桐さんに心配された。目の体操するといいですよと言われ、目

記事を読む

no image

善悪より獣心?

最近いじめについての本をよく読んでいる。内容が闇に満ちていて気分が悪くなるけれど、本によってそれぞれ

記事を読む

  • 佐久本庸介と申します! 山梨県からひらきこもりを掲げ、色々なことにチャレンジしていこうと思っています。第一回クランチノベルス新人賞受賞。ディスカヴァートゥエンティワンより青春ロボットドラッグカラーの空という小説を出版しております。皆様どうかよろしくお願いいたします!
PAGE TOP ↑