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責任無責任

公開日: : 呟き, 読書

今年のいつ頃だったか、少女売買っていう長谷川まり子さんというライターの方が出した本を読みました。ネット上の評判は意外と辛口なんですが、今年読んだ中ではトップクラスに響いた本でしたね。ネパールの村から誘拐された少女たちがインドの売春窟に売られていくという悲惨な事実を書いた本で、著者さんはNPOで救出された女の子たちの支援をしているんですが、というのも売春窟での悲惨な境遇のせいでHIVに感染しているため、いっぺん誘拐された少女は帰るべき村から受け入れられないという現実があるらしいのです。少女たちの中でも容姿の優劣で世間の待遇が大きく違ったりして、輪るピングドラムにあった「選ばれた子供たち」という言葉を思い出してしまいます。

作者が支援を続けた10年の中で、売春業者から脅迫を受けたり、同じ支援者を不可解な事故で失ったり、立ち直ったはずの少女が逆に犯罪に手を染めてしまったり、戦うということがどういうことなのかと思い知らされます。
中でも作者がいう「人は無責任なときが一番美しい」という言葉をみてハッとさせられました。責任を抱えている人って胡散臭いところや、カッコ悪いところが見られる時があるけれど、まさにその言葉の通りじゃないかと。人を助ける仕事という責任を負う中で悟った言葉だから、重いなって思いました。
本当に優しい人ってのは自分から泥を被れる人、って昔、説教されたけれど、今年になってその言葉がしっかりつながった気がします。自分は……駄目だな。心がけても、無駄でしょうね。言葉にするほど簡単なことじゃないのだから。

本を読んでいると自分が確かなものだと信じている物が本当は凄く不安定なものということに気づかされて、世の中のあらゆるものは闘いでできているんじゃないかっていう極端な考えが湧いてきたりもします。三十過ぎた男の思うようなことじゃないのかもしれないけれど、少女売買を読んだときには自分が今まで犯した失敗とかがどうでもよくなるような感じにさせられました。日常に戻るとまたクヨクヨしたりもするのですが。

今の自分のやるべきことは、とりあえず親を大事にして晩年の陸旺を最後までみてやることかなあ。状況は今年の初めより大分良くなったから、一息つけてますけどね。今年も残り十日を残すのみ、済ませることを済ませて、楽しいイベントに臨みたいものです。

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  • 佐久本庸介と申します! 山梨県からひらきこもりを掲げ、色々なことにチャレンジしていこうと思っています。第一回クランチノベルス新人賞受賞。ディスカヴァートゥエンティワンより青春ロボットドラッグカラーの空という小説を出版しております。皆様どうかよろしくお願いいたします!
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