最後のアビリンピック

例によって打ち込んできたアビリンピック 。昨日が競技本番。今日表彰式だった。本当は気持ちの整理をつけてから書いた方が良いのだけど、今日で全て終わらせてしまうつもりで、帰りの電車でスマホ入力で書いていくことにする。

競技本番はいつになく緊張した。パソコンの不具合で三十分開始が先延ばしになり、余計に長丁場になった。競技が開始してからはとにかく要件を満たすことを考え、必死で手を動かした。三時間頭をフル回転させたので、終わった頃には枯れていた。

その日の夜は一時間半しか寝られなかった。クラシックを流したり呼吸を整えたりしたが駄目だった。様々な思いが去来して、もうこれで最後だ、と自分に言い聞かせた。

仕事が嫌で始めた挑戦だった。最初の二年は賞に届かなかった。2014年の大会で銅メダルを取ったが、それで満足してやめておけばよかった。だが次もなんとなく出てしまい、今度は銀メダルを取った。金を取れば、一生の誇りになる気がして、今回でついに7回も出場してしまった。

表彰式で、ずっと金が欲しいと願っていた。銀や銅でも喜ばしいはずだが、最早少しも欲しくなかった。中途半端な独学を続けてきた結果を、金色のメダルに求めていた。

銀賞で自分の名前が呼ばれた時はガッカリした。だが、次に金賞の「該当者なし」が発表された時、比較にならない落胆に頭が固まった。表彰式の時も上の空だった。席に戻ってから、立ち直れず、ずっと下を向いて目を瞑っていた。

相対的には一位である。だが、ついに頂点にはたどり着けなかった。

講評を聞いたところ、大層褒められた。デザインは一番良かったと言われた。一番自信のなかったところだった。金賞を取れなかった理由は、要件を満たさなかったからだった。というかほぼ誰も満たしていなかった。だから金賞該当者なし、という結果だった。僕は内容を読み取れなかったが、今思えば必要なものだった。必要と思われるものは全て入れるべきなのだ。大事な教訓だった。

共に戦った二人の選手とLINEを交換した。結果は残念だったが、競技も交流も楽しかった。来年も挑戦するとおっしゃっていたので、応援するし結果もチェックする。金賞を取って欲しい。

もし金賞を取っていた場合、国際大会の暁にはもう一試合することになる。だから、銀賞で一番を取ったというのは、自分にとって最高の結果なのかもしれない。この成果に満足して、引退ということにしようと思う